
rearrangement
双ギャラリー
2016年6月3日 – 6月26日
rearrangement
@ Soh Gallery, Tokyo
3rd June 2016 – 26th June 2016
設置場所や方法によって見え方が変わる作品なので、当展示では2回の展示替え(作品の再配置)を行なった。
模様替え
数少ない趣味の一つに部屋の模様替えがある。模様替えは限られた空間内の同じモノの再配置にすぎないが、同じ椅子でも向きを変えるだけで目に見えない壁の役割を演じさせることもできるし、場所を変えれば物置きとしての役割を与えることもできる。
しかし、一旦場所を与えられた家具やモノたちは、例えそれが仮置きだったとしても、その瞬間から風景の一部となり、ずっと前から不動のものとしてそこにあったかの様に振る舞うため、後片付けは難しい。模様替えは、計画的に実行し習慣的に継続しなければならない。
食事や睡眠、制作などのあらゆる行為はその空間の余白で行われるため、模様替えでは余白の確保と維持が課題となる。空間を無際限に所有できない限り、既存のモノと新規参入してくるモノとの勢力争いや、変化に伴う意識と無意識のせめぎ合いが常に繰り返される。模様替えは終わりのない作業である。